
- お金がないから資格で勉強したい
- プロのデザイナーってどうやってなるの?
- デザイン系の資格を取ればデザイナーになれるの?
そんな方に向けてデザインの資格について解説していきます。
目次
1.デザイナーに資格は必要なの?

デザイン系の資格を取得することは、

プロのデザイナーになるためには重要ではありません。
プロのデザイナーになるのに必要なものは

学歴とポートフォリオです。
ポートフォリオとはデザイナーの面接に必須の作品集のことです。
詳しくは別記事に書いています↓
ポートフォリオとは?
業界のことを知らない人ほど、資格を取って就職を有利に進めようとします。
資格は少し就職に有利に働きますが、ほんの少しです。

それよりも有名美大や1流の専門学校を卒業することの方が重要です。
例えば!
- 趣味でデザインを勉強してみたい。
- 履歴書の資格欄を少しでも埋めたい。
と思うなら資格を取るのもいいと思います。
しかし就職のために資格に大きく時間を割くのだけはやめたほうがいいです。

資格を取得してもデザイナーとして採用される確率は低いからです。
プロのデザイナーになりたいなら必ず学校に通いましょう。
2.資格ではデザイナーになれないの?

資格だけでは就職できない理由は先ほども説明した通り、

デザイナーには学歴とポートフォリオが重要だからです。
多くの人がデザイナーになるために美大を卒業しますが、
それは美大を卒業していないとデザイナーに就職することがかなり難しいからです。

ですが、社会人からデザイナーを目指す人もいます。
社会人は美大に通うのは難しいので、

週末や夜間・オンラインで開講している社会人向けの学校がおすすめです。
社会人向けの学校では就職サポートが充実しているので、

独学に比べると就職率は大幅に高くなります。
社会人向けの学校についてはこちらの記事にまとめています↓
独学や資格だけでデザイナーの採用試験を受ける人は、

ほとんど採用されることはありません。
理由は美大生や専門学生、デザインスクールの生徒が就職の枠を埋めていくからです。

残った枠に就職できるのはポートフォリオが相当優秀な人だけです。
もしくは人が集まらないようなブラック企業に応募するしかありません。
資格はあくまで勉強の補助であって、

就職率を大幅にあげてくれるものではありません。
お金がなくて学校に通えないなら、奨学金や国の補助金についてしっかり調べてください。

補助金を使える学校やスクールは多いです。


お金がなくても働きながら、学校に通ってデザイナーになる人もいます。
社会人が働きながら勉強するスケジュールはこんな感じです↓


みんなデザイナーになるために相当な勉強をしています。
ちなみに美大の勉強はこんなもんじゃないです。
プロになるということは、そんな人たちから採用を勝ちとるということです。
それらを考慮した上でも、やはり資格が取得したいと思ったなら資格を勉強するのもいいと思います。

僕は資格が時間の無駄だとは思いません。
勉強の目標になったり少なくとも少しは就職に有利になるので、

資格を勉強することは無駄にはなりません。
ただ資格のために大きな時間を割くなら、『ポートフォリオ作りに力を入れたり』『学校に通って勉強』したほうが、

デザイナーに就職できる確率は大幅に上がります。
3.デザインにおすすめの資格を知りたい!

ここまで前置きが長かったのですが、ようはプロになるためではなく、

デザインを勉強するためなら資格はおすすめなのです。
ここからはそれぞれのデザイナーにあった資格を紹介していきます。
①グラフィックデザインの資格


グラフィックデザインに1番おすすめの資格はアドビ認定アソシエイトです。
デザインには必須のAdobeのデザインソフトIllustratorやPhotoshopの資格です。
世界にも通用する資格で取得できれば箔も付くと思います。
おすすめの資格 | |
---|---|
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | アドビ認定アソシエイト(Illustrator) |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | アドビ認定アソシエイト( Photoshop ) |
色彩検定 | POP広告クリエイター |
グラフィックデザイン検定 |
②WEBデザインの資格

WEBデザインにおすすめの資格は国家資格である下記の2つです。
- ウェブデザイン技能検定
- 基本情報技術者
ウェブデザイン技能検定は
『デザインに関する資格』で、
基本情報技術者は
『プログラミングの資格』です。
どちらも合格率は低いですが、国家資格なので合格できれば自分への信頼度は上がるでしょう。
おすすめの資格 | |
---|---|
ウェブデザイン技能検定(国家資格) | アドビ認定アソシエイト(Illustrator) |
基本情報技術者(国家資格) | アドビ認定アソシエイト(Photoshop) |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | Webデザイナー検定 |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | HTML5プロフェッショナル認定資格 |
色彩検定 | Webクリエイター能力認定試験 |
③プロダクトデザインの資格

プロダクトデザインには特にこれといっておすすめの資格はありません。
ただIllustratorやPhotoshopは使うので、

取得するならアドビ認定アソシエイトかなと思います。
おすすめの資格 | |
---|---|
プロダクトデザイン検定 | アドビ認定アソシエイト(Illustrator) |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | アドビ認定アソシエイト(Photoshop) |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | 色彩検定 |
④エディトリアルデザインの資格

エディトリアルデザインはグラフィックデザインと学ぶことはほぼ同じです。

ただ書籍のデザインは現場で学ぶことが多いです。
- ノドからどのくらいの距離を空けるのか?
- 単ページの場合は他のページとテイスト合わせたほうがいいのか?
など実際に自分で書籍をデザインしてみれば、意外な注意点に気づくと思います。

おすすめの資格はアドビ認定アソシエイトですが、
上記の資格はIllustratorとPhotoshopの資格です。
エディトリアルデザインはどっちかというとInDesignをよく使うので、

InDesignも勉強するのがいいと思います。
おすすめの資格 | デザインソフト |
---|---|
DTP検定 | アドビ認定アソシエイト(Illustrator) |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | アドビ認定アソシエイト(Photoshop) |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | DTPエキスパート |
色彩検定 | グラフィックデザイン検定 |
⑤建築デザインの資格


建築デザインには1級建築士の資格がおすすめです。
1級建築士は難易度も高く、建築学科を卒業していないと受験資格も持てません。
その分取得できれば出来ることも増えますし、

何よりクライアントからの信頼感は抜群です。
⑥ゲームデザインの資格


ゲームデザインにおすすめの資格はありません。
しいていうならCG系の資格でしょうか。
ゲームデザインというのはプロジェクトの規模が大きいので、

個人や趣味ではデザインすることができません。
ゲーム会社に入社しないとゲームデザインに携わることはできません。
ゲーム会社の競争は厳しく学校を出ていないとどうしようもないのです。
3DCG系のソフトはかなり高価なので、大人になってから勉強するなら

ソフト代が無料になるデジハリで学ぶのがお得でしょう↓

最近人気のモバイルアプリの2Dキャラクターデザインなら、独学でも可能性はあります。
CLIP STUDIO PAINT PROなどのペイントソフトを使って要望されたキャラが描けるなら

ポートフォリオ次第で採用されるかもしれません。
今はそういったモバイルアプリのキャラデザで募集をかけている会社は多いです。
⑦空間デザインの資格


空間デザインにも特におすすめの資格はありません。
空間デザイン自体が個人でやるようなものでは無いので、やはり学びたいなら学校に通う必要があります。
大人になってから勉強するなら東京デザインプレックス研究所のような空間デザイン専攻のある学校がいいでしょう。
⑧ファッションデザインの資格


ファッションデザインに関してもおすすめの資格はありません。
ファッションデザインをしたいなら学校に通う必要があります。

日本ではファッションデザイナーになる9割の人が文化服装学院を卒業しています。
文化服装学院は世界でも人気のある大学なので、
ファッションデザイナーになりたいなら文化服装学院に行くのが最善の方法です。
おすすめの資格 | デザインソフト |
---|---|
ファッション色彩能力検定 | ファッションビジネス能力検定 |
パターンメイキング技術検定 |
4.デザイナーの資格まとめ
ここまで説明したようにデザイン系の資格を取得するだけでは、

プロのデザイナーにはなれません。
プロのデザイナーになるのに必要なものは

学歴とポートフォリオです。
あくまで資格は勉強の補助であって

就職率を大幅にあげてくれるものではありません。
そのことを考えて自分は資格の勉強をするべきなのか、しっかり検討してください。
✔︎この記事のまとめ
- プロのデザイナーになりたいなら→デザイン学校の記事
- 学生でデザイナーを目指すなら→デザイナーになる方法の記事
- 資格や独学でデザインを勉強したい→デザインの独学の記事
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この記事は、これからデザインの勉強をはじめる人に向けた記事です。