- なんとなく学校を卒業して、普通に就職したけど今の自分が楽しくない。
- 夢に挑戦している人たちが素敵に見える。
- デザイナーは未経験でも募集があるみたいだし今から転職できるのかな?
僕も同じように考えてプロのデザイナーになり、もうそろそろ10年になります。
大手の仕事もできるようになりました→過去の実績
その経験を踏まえ、未経験者がどうやったらデザイナーになれるのかを解説していきます。
目次
まったくの未経験者がデザイナーになるには!?
まず社会人が0からデザイナーになるには
理由としては、デザイナーになる人のほとんどが
美大・芸大を卒業しています。
未経験から募集している求人を見たことがある人は、
就職すれば仕事をしながらデザインを学べるんじゃないの?
と思うかもしれませんが、それは間違いです。
美大にデザイン学科がある理由を考えれば分かると思いますが
デザインは何年間も専門的に学ばなければ身につけることはできません。
一般企業のように仕事に就いてから学べるような職種ではありません。
だから本来は美大に通うのがデザイナーには1番の道なのですが、
社会人には今から美大に通うほどの時間もお金もありません。
だから次の候補として専門学校やデザインスクールが上がってきます。
専門学校やデザインスクールがおすすめの理由
デザインスクールなんて行っても意味がない!
といったことを聞いたことがある人はデザイン学校に通うべきか独学かで悩むと思います。
上記のことは一理あるので確かにそういう声が上がっても不思議ではありませんが、
美大に通えない社会人は独学か学校の2択しかありません。
そして学校へ通う方が独学よりもデザイナーになれる確率は遥かに高いのです。
デザイナーを採用しようと考えている会社のほとんどは
美大卒の学生を採用しようとします。
デザインは他の仕事のようにたくさん求人があるわけではないので
大手や優良企業ほど美大卒で枠が埋まっていきます。
そして残った枠を専門学校やスクールの学生で取り合い
さらに残った枠を独学の人が狙いにいきます。
こう考えれば独学でデザイナーになれる可能性がかなり低いのが分かると思います。
デザイナーは実力があればいいんじゃないの?
と思うかも知れませんが、実力も有名な美大生ほどあるので
結果的に美大生が採用される確率がもっとも高いのです。
なぜ美大生がそんなに優れているか分からない人は、こちらの記事を読んでみてください。
美大生がどれだけ大変な思いをしてデザインを学んできたかが分かると思います↓
じゃあ美大卒以外の人の就職は厳しいんじゃないの?
と思うかも知れませんが、専門学校やデザインスクールにもメリットがあります。
それは学校専用の就職サポートがあることです。
専門学校やデザインスクールは
学生の就職率をあげることが学校の存続に関わってきます。
学生を就職させるために企業との繋がりを大切にしていて
その学校独自の就職サポート(企業の紹介も)や就職イベントを開催していることが多く
デザイナーへのチャンスが独学よりもはるかに多いのです。
実際にデザインスクールの就職率は90%以上を超えるスクールもあります。
デザイン学校やスクールに関して詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
デザイン学校やスクールのデメリット
デザインの専門学校やデザインスクールにもデメリットがあります。
それは大手の就職先に決まることが少ないことです。
先ほども話した通り大手企業の枠は美大卒でほとんど埋まってしまいます。
中には相当なセンスや実力を持っていてポートフォリオだけで採用される人もいますが、
1%にも満たない確率でしょう。
ちなみにポートフォリオとはデザイナーの面接には必須の作品集のことです。
ポートフォリオ
そして残った企業はブラック企業や、そもそもちゃんとしたデザインをやらしてもらえない仕事など
アシスタントのようなカタチで雑務をやらされることが多いです。
ですが、美大に行かなかった人がちょろっと勉強した位ではデザインはできるようにならないので仕方ありません。
それは独学でデザイナーになった僕がよく分かっています。
僕はまともにデザインできるようになるのに、
プロのデザイナーになってから3〜5年かかりました。
毎日12時間以上休みもほぼなしでデザインだけの人生を過ごしましたが、
それでも数年かかってようやく半人前です。
それくらいデザインは難しいものなんです。
だから専門学校やデザインスクールを卒業した人が戦略として
ブラック企業に入ってでも数年の実績を作るのは個人的にはありだと思います。
未経験者がなれるデザイナーの職種
まず未経験者がなれるデザインの職種は
基本的にグラフィックデザイナーやWEBデザイナーなど限られています。
アパレルや建築などはそもそも無理でしょう。
これは業界の事情ですが、
グラフィックやWEBデザインは離職率も高く、小さな会社が多いです。
だから未経験者が入り込める隙がありますが、
アパレルや建築はプロジェクトにかける予算や規模が大きく、
会社もしっかり安定しているので、離職率が低いのです。
結果として求人は美大の新卒か経験者のみの求人しか出回りません。
未経験者におすすめの就職先
デザイナーにとって就職先選びは重要です。
就職する会社によって実力が伸ばせる会社と伸ばせない会社があります。
基本的に実力が伸ばせる会社は、
製作会社などで外部の企業から依頼されてデザインをする企業。
例.デザイン事務所・広告代理店・WEB制作会社など・・・
実力が伸ばせない会社は
自社のデザインしかしない企業。
例.事業会社・メーカーなど・・・
会社によりけりですが、
インハウスなどの自社の仕事しかしないデザイナーはラクな会社が多いです。
納期もそれほど厳しくなく精神的に追い詰められることもありません。
そのかわり実力がまったく伸びない可能性があります。
僕の元同僚の話ですが、20年デザインをやってきて全くデザインの実力がないひとがいました。
何年デザインをやっても真剣にデザインに向き合わないと成長しないのかと考えさせられたことがあります。
その人は入社して半年後に半分クビのようなカタチで会社を去っていきました。
だからこそはじめはデザイン事務所などの実力が伸ばせる会社に入社するのがおすすめです。
ですがデザイン事務所などの制作会社は激務な上に実力がなければ仕事もまわってきません。
厳しい実力社会です。
厳しい世界ですがそういった会社で数年間みっちり仕事をすればある程度の実力はつくかと思います。
そうすれば大手に転職することも現実的に可能です。
ちなみに就活する際はクリエイター専門の求人サイトを使うのがおすすめです。
デザイナーの就職は一般の就活とは違います。
専門のアドバイザーがいる求人サイトで就活しないといいアドバイスは貰えません。
未経験者におすすめの求人サイトは別記事に載せているので、よければどうぞ↓
まったくの未経験者がデザイナーになるには!?まとめ
ここまで解説してきましたが、社会人が0からデザイナーになるには
専門学校かデザインスクールに通うのがもっともデザイナーになれる確率が高いです。
社会人がデザイナーになるには、
- 専門学校やスクールに通う
- 就職サポートを受けて就活対策を行う
- クリエイター専門の求人サイトで就活する
- デザイナーになる
上記の流れがベストでしょう。
これからデザイナーになるひとは、安易に独学を考えずにしっかり考えてデザイナーを目指してください。
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