- ドロップシャドウがギザギザになる…
- ドロップシャドウでリアルな影を作りたい!
- 透明なものにドロップシャドウを付ける方法は?
そんな方にプロのデザイナーがIllustratorのドロップシャドウの基本的な使い方〜応用まで初心者向けに分かりやすく解説していきます。
目次
Illustratorのインストール
まだIllustratorを持っていない方は、公式サイトの無料体験がおすすめです。
Illustratorのドロップシャドウの使い方
まずはドロップシャドウの基本的な使い方を解説していきます。
ドロップシャドウの基本操作
⑴オブジェクトを選択する
⑵効果→ドロップシャドウ…→OK
※【カンタン解説!】 Illustratorのオブジェクトとは?
解説で使用した素材→吹き出しの手描きのイラストセット
上記のようにデフォルトでは影が濃いので、もう少し薄くしてみましょう。
影の濃さは不透明度30%くらいが目安
影の濃さは不透明度30%程度にすると自然な影になることが多いです。
ドロップシャドウの不透明度を調整する
ドロップシャドウの不透明度の調整はアピアランスパネルで行えます。
⑴オブジェクトを選択
⑵アピアランスパネルのドロップシャドウをクリック
⑶不透明度を30%にしてOK
アピアランスパネルが見当たらない場合は『ウィンドウ→アピアランス』で表示することができます。
※アピアランスパネルについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ→【カンタン解説】Illustratorのアピアランスの使い方
ドロップシャドウの位置を調整する
デフォルトでは影の範囲が大きすぎるので、調整してオブジェクトのサイズに合わせましょう。
⑴オブジェクトを選択
⑵アピアランスパネルのドロップシャドウをクリック
⑶X軸オフセット、Y軸オフセット、ぼかしの数値をそれぞれ変更する
ドロップシャドウを内側に設定する
ドロップシャドウを内側にする設定は存在しませんが、Illustratorの他の機能をあわせて使えばドロップシャドウで影を内側に設定することが可能です。
ドロップシャドウを内側に設定する手順
⑴ダイレクト選択ツールでオブジェクトを選択する
⑵編集からコピーして前面へペーストする
⑶塗りを黒の線に変更する
⑷効果→ドロップシャドウ→OK
⑸オブジェクト→前面へペースト
⑹オブジェクト→隠す→選択
⑺黒の線を選択する→オブジェクト→隠す→選択
⑻オブジェクト→すべてを表示
⑼オブジェクト→クリッピングマスク→作成
クリッピングマスクを使ったので、少し複雑な作業に見えたかもしれません。クリッピングは画像の一部を隠す機能です。
クリッピングマスクの使い方を詳しく知りたければ別記事を参考にしてください→デザイナーが解説『Illustratorのクリッピングマスク』の使い方
(10)グループ選択ツールで影の部分を選択する(クリッピングマスク内の線が選択される)
(11)線パネルで線の位置を外側に変更する
線パネルが表示されていない場合は『ウィンドウ→線』で表示されます。
線パネルについて詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください→【Illustratorで線の太さを変更する】点線の作り方も解説!
ドロップシャドウを分離する
⑴オブジェクト→アピアランスを分割
※アピアランスを分割を使えば、ドロップシャドウを埋め込み画像にする事ができます。
ドロップシャドウを削除する
アピアランスパネルのドロップシャドウを選択して、ゴミ箱アイコンをクリックする
ドロップシャドウを非表示にする
削除はせずに一旦非表示にしたい場合は、『ドロップシャドウの表示アイコン』をクリックすれば非表示にすることができます。
ドロップシャドウの影だけを残す
まずオブジェクトを白にします。
それから『透明パネルの描画モードを乗算』に変更すればオブジェクトが透明になり影だけが残ります。
描画モードに関しては別記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ→【Illustratorの乗算の使い方!】透明パネルや描画モードを解説!
ドロップシャドウの色を変える
⑴アピアランスパネルのドロップシャドウをクリック
⑵カラーアイコンを選択
⑶カラーピッカーでカラーを変更してOK
ドロップシャドウが荒い時(ギザギザ)の対処法
ドロップシャドウが荒い時は解像度の数値をあげれば滑らかになります。
⑴効果→ドキュメントのラスタライズ効果設定
⑵解像度を高解像度(300ppi)に変更する
ドロップシャドウの便利な機能
1度設定したドロップシャドウを何度も使う
作成したドロップシャドウは、グラフィックスタイルに登録すれば何度でもワンクリックで使用できます。
ドロップシャドウをグラフィックスタイルに追加する方法
⑴オブジェクトを選択する
⑵グラフィックスタイルパネルのハンバーガーメニューから新規グラフィックスタイル…→OK
※グラフィックスタイルパネルが見当たらない時は『ウィンドウ→グラフィックスタイル』で表示させることができます。
ドロップシャドウ入稿時の注意点
ドロップシャドウはエラーが起こりやすい
ドロップシャドウは回転や反転すると形状が変わってしまいます↓
印刷データなどの入稿時にはドロップシャドウはラスタライズしておくと安心です。
私の経験談ですが「ドロップシャドウなどの効果は入稿前にライスタライズしておいてください。」と指示されることが今までに何度かありました。
効果をラスタライズ(画像化)しておくと、変形などが起こらないからです。
ドロップシャドウをラスタライズする手順
オブジェクトを選択し『オブジェクト→ラスタライズ』でOK
ドロップシャドウの代わりにぼかしを使うのもおすすめ
プロのデザイナーはドロップシャドウよりぼかしで影を作る人が多いです。
理由はドロップシャドウより自由な形状の影を作れるし、回転時に変形などが起こらないからです。
ぼかしで影を作るなら、薄いグレー(K30%位)のオブジェクトを作成し『効果→ぼかし(ガウス)』を適用すればカンタンに作成できます。
Illustratorのドロップシャドウの使い方まとめ
この記事ではIllustratorのドロップシャドウの使い方について色々解説しました。
ドロップシャドウはIllustratorではよく使われる機能なので覚えておくといいでしょう。
この記事の解説では、素材サイトの素材を使用しました。
Illustrator練習中の方で素材を使いたい人はおすすめです。
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