- どこの素材サイトがおすすめなの?
- お得な素材の買い方を教えて欲しい。
- 素材の使い方を知りたい!
そんな方に現役のデザイナーがおすすめの有料素材サイトについて解説していきます。
目次
デザインにおすすめの有料素材サイトを比較
デザイナーがよく使う有料素材サイトを紹介していきます。
素材を選ぶ時にプロのデザイナーは無料の素材サイトはあまり利用しません。
無料の素材サイトは基本的に保険がついておらず、何かあった時にダウンロード履歴などが残ってないと賠償責任に問われる可能性も高いからです。
デザイナーは「コスパが良い素材サイト」や「ハイクオリティな素材が見つかるサイト」など色々な素材サイトをストックしています。
この記事では特に人気で使いやすい素材サイトを紹介していくので、ぜひ利用してみてください。
日本人画像やイラスト素材に定評のある日本で人気の有料素材サイト
日本の素材サイトでクオリティが高く、コスパがいいのがPIXTAです。
PIXTA
PIXTAは商用利用できる素材のみを扱っていて安全性が高く保険もついているので、素材サイトをはじめて利用する初心者の方にはおすすめです。
特に「イラスト」や「日本人画像」素材のクオリティが高く、予算があまりないような仕事では重宝するでしょう。
オリジナルの写真を撮影して欲しい時にもプロのカメラマンが出張して撮影してくれるPIXTAオンデマンドというサービスもあるので、「商品写真を撮影したい時」や「ホームページ作成時」にもおすすめです。
プロのカメラマンが出張撮影してくれるサービス「PIXTA オンデマンド」
PIXTA素材のカンプ用データをダウンロードする方法
素材ページの『カンプデータ』をクリックするとカンプ画像をダウンロードできます。
カンプ用データとは購入前に素材を使ってデザインに合うかを確認することができます。
カンプ用のデータは本使用を前提としたデザイン検討を目的としたカンプ制作にのみ使用できるデータのことで、プレゼンや検討用のダミーなどにも利用できます。
本使用は禁止されていて、ウォーターマークというロゴの透かしが入っています↓
PIXTAの写真素材の参考例
画像のクオリティも高く、値段の割にかなりコスパがいいです。
PIXTAで素材をお得に購入する方法
PIXTAは素材のサイズによって値段が変わります。
印刷に使うなら印刷サイズに合わせて購入する必要がありますが、L以上のサイズだと価格がかなり上がります。
そんな時には定額制プランを利用するといいでしょう。
例えばLサイズの素材を単品購入すれば1点3,630円ですが、月額の定額プランで購入すると3点3,630円で購入できます。
仮に月額プランをすぐに解約しても、単品と同じ料金で2点分無料で素材をダウンロードできることになります。
PIXTAの画像素材を購入する際におすすめのサイズは?
PiXTAではサイズ別におすすめの利用用途が公表されているので参考にしてみるといいでしょう。
もしデザインソフトの操作に詳しいなら自分が利用したい素材サイズを調べて、料金表に書いているサイズに合わせて購入するのが一番いいでしょう。
PIXTAの利用料金
素材を単品で購入する際の料金表
定額制プランで購入する際の料金表
PIXTA利用者の声
総合レビュー:★★★★☆ 4.0(27個の評価)
『安くてお得なハイクオリティ素材』
IllustratorなどのAdobeのソフトと相性がいい有料素材サイト
IllustratorやPhotoshopを使っているなら、Adobeが運営している素材サイトAdobe Stockがおすすめです。
画像・イラスト素材が豊富で便利なAdobe Stock
Adobe Stockは私自身も年に何回も利用するサイトで、コスパがよくIllustratorとの相性もいいので、操作に慣れてくればカナリ重宝するサイトです。
10点まで素材をダウンロードできる無料体験もあるので、有料素材サイトの素材を無料で試してみたい方にもいいでしょう。
ただ海外サイトなので素材の知識がない人だと知らないうちに商用利用できない素材を商用に利用してしまうといったことになりかねないので、注意点を解説しておきます。
Adobe Stockのブランド画像素材などを使うときの注意点
AdobeStockではブランドやメーカなどの素材も販売されています。
そういった素材はエディトリアル専用素材といってドキュメンタリー、ニュース、社説作品の一部だけに利用が許可されており商用利用はできません。
エディトリアル素材の見分け方は、素材購入ページに『エディトリアル専用』と書かれています。
エディトリアル専用素材を商用利用した際は、ブランドから権利侵害で賠償請求される可能性があります。
他の素材サイトも同様なので、必ずエディトリアルかそうでないかは確認しましょう。
追加料金を支払えばエディトリアル専用でも商用利用できる可能性のある素材はありますが、1年使用するだけでも保険と合わせて100万円ほど利用料がかかると見積もりされたこともあるので、利用は控えた方が懸命です。
Adobe Stock素材のカンプ用データをダウンロードする方法
カンプ用データをダウンロードするには素材ページの『プレビューをダウンロード』をクリックすることでダウンロードできます。
Adobe Stockの利用料金
Adobe Stockには、クレジットパックとサブスクリプションプランの2種類の購入方法があります。
クレジットパックは、クレジット(5点〜)を購入して一定の期間内に購入したクレジット分の画像が購入できる方式。
画像を毎月購入しない方は、クレジットパックがいいでしょう。
クレジットパック | 料金 |
---|---|
5点パック | 6,490円(1,298円/1点) |
16点パック | 17,600円(1,100円/1点) |
40点パック | 39,600円(990円/1点) |
80点パック | 74,800円(935円/1点) |
150点パック | 132,000円(880円/1点) |
サブスクリプションプランは、定額制プランのことで毎月一定数の素材を購入するなら素材を安く購入できます。
サブスクプラン | 料金 |
---|---|
3点/月 | 3,828円(1,276円/1点) |
25点/月 | 9,328円(373円/1点) |
40点/月 | 13,068円(327円/1点) |
750点/月 | 32,978円(44円/1点) |
Adobe Stockで素材をお得に購入する方法
Adobe Stockではクレジットパックよりサブスクリプションプランの方が価格が安いので、基本的にはサブスクリプションプランがいいでしょう。
無料体験もできるので、はじめて利用する方は無料体験で素材をダウンロードするのがおすすめです。
Adobe Stock利用者の声
総合レビュー:★★★★☆ 3.6 (33個の評価)
『既視感の無い画像が10点/月-年間プラン3,480円/月』
素材数が圧倒的に多い、コスパがいい有料素材サイト
素材数が圧倒的に多くコスパがいい素材サイトが「shutter stock」です。
動画・音楽にもおすすめの有料素材サイト「shutter stock」
shutter stockは世界で人気の素材サイトで素材数も多く、探している素材が見つかりやすいです。
イラスト、画像、音楽、動画などの素材を豊富に扱っており、素材の利用料も低価格でコスパがいいです。
毎月一定の素材数をダウンロードするなら年間プランで月額払いにすると月々の負担も少なく格安で素材を購入できます。
10点まで素材をダウンロードできる無料体験があるので、無料で試してみたい方にもおすすめです。
エディトリアル利用以外に使えない素材もあるので、商用利用する際には注意しましょう。
shutter stockの素材を使う時の注意点
shutter stockもメーカーやブランド商品の素材は使わない方がいいでしょう。
商用利用できない商品の見分け方は、素材購入ページの重要情報に『エディトリアル使用のみ』と書かれています。
shutter stock素材のカンプ用データをダウンロードする方法
素材ページの『試す』をクリックするとカンプ用のデータをダウンロードすることができます。
shutter stockの利用料金
shutter stockには、オンデマンドパックと定額プランの2種類の購入方法があります。
オンデマンドパックは、クレジット(5点〜)を購入してクレジット分の画像が購入できる方式です。
画像を毎月購入しない方は、オンデマンドパックがいいでしょう。
オンデマンド | 料金 |
---|---|
5点パック | 6,000円(1,200円/1点) |
25点パック | 28,000円(1,120円/1点) |
サブスクリプションプランは、定額制プランのことで素材を安く購入できます。
月額定額プラン | 料金 |
---|---|
10点/月 | 6,000円(600円/1点) |
50点/月 | 15,000円(300円/1点) |
350点/月 | 25,000円(71.4円/1点) |
750点/月 | 30,000円(40円/1点) |
shutter stockの利用者の声
総合レビュー:★★★★☆ 4.5 (1個の評価)
『だいたい欲しいイラストが揃う高クオリティなストックフォト』
プロ向けの高品質な写真・イラスト有料素材サイト
ここからはプロ向けのハイクオリティな素材サイトを紹介していきます。
まずはマスメディアでよく使われている素材サイト「Aflo」です。
ニュース写真などでも使われるハイクオリティな有料素材サイト「Aflo」
ニュースなどをみていて、写真などの下に提供はAfloと書かれているのを見たことはないでしょうか?
あれはAfloの素材を利用しているのです。
Afloは報道系の写真も多いですが、写真・イラスト・動画・絵画・美術などデザインに使いやすい素材も多く、広告や販促などのデザインにもよく使われています。
ここまで紹介してきた素材サイトに比べて値段は跳ね上がりますが、素材の品質を考えるとコスパは良いと思います。
ただハイクオリティな素材サイトは、カナリ高価格の素材もあるので注意が必要です。
まずは注意点に関して解説していきます。
Afloのようなハイクオリティな有料素材サイトの注意点
ハイクオリティな素材サイトは素材が大きく3種類に分かれています。
- RF(ロイヤリティフリー)…購入しやすい価格帯で使いやすい(2,970円〜29,700円)
- RM(ライツマネージド)…高品質な写真で使用期間毎に料金を支払う(22,000円〜/1年)※利用目的により価格は大幅に変わる
- エディトリアル限定…報道や出版限定の素材
上記のように素材によって価格が変わったり、利用制限がかかったりします。
ただAfloは日本の会社が運営しているサイトなので、高価格の素材や利用制限のある素材ページには注意表記が大きく出て分かりやすいので、失敗して購入する可能性は低いでしょう。
基本的にはRFの素材を使っていれば問題ないので、素材に関して初心者の方は検索の際にRFにチェックを入れて素材を検索するのがおすすめです。(※フィルターはキーワード検索するとでてきます。)
日本でもっとも高品質なプロ向けの写真・イラスト有料素材サイト
日本でもっとも高品質の素材サイトが「amanaimages」です。
サポートが充実しているハイクオリティな有料素材サイト「amanaimages」
amanaなら素材のクオリティを高めたい時にピッタリの素材を見つけることができます。
amanaは、日本の素材サイトで安心感があり、権利関係にも強いので、使うのが難しい写真(歴史的な建造物や人物)などの権利者との交渉も行ってくれます。
素材購入から1年間は300万円の補償(通常の有料素材サイトは50万円程度が多い)がついているので、何か問題が起こっても安心です。
私も以前勤めていたデザイン事務所でよくお世話になっており、担当者とも話したことがありますが、丁寧な対応で何かあった時のサポートもしっかりしてくれました。
素材使用に関する相談にも乗ってくれるので、ここぞという大きい仕事の時に利用するのがおすすめです。
amanaimagesのようなハイクオリティな有料素材サイトの注意点
Afloの時にも解説しましたが、基本的にはRF(ロイヤリティフリー)の素材を利用した方がいいでしょう。
人物画像でもamanaimagesの場合は全てモデルリリース(被写体の許可)をとっているので安心して利用できます。
有料素材サイトのイラストや画像ってどうやって使うの?
ここからは素材を購入したことがない方向けに、プロのデザイナーが素材をどのように利用しているかを解説していきます。
まず素材を使う場合には、IllustratorやPhotoshopを使ってカンプ用データをデザインに反映していきます。
まだIllustratorなどのデザインソフトを持ってない方は無料体験もできるので試してみるのもいいでしょう。
Illustrator
Illustratorをお得に利用する方法は別記事にまとめているので、興味がある方は参考にどうぞ→『Illustratorの体験版を無料で使い続けたい人』に知っておいて欲しいこと
Photoshop
Photoshopをお得に利用する方法は別記事にまとめているので、興味がある方は参考にどうぞ→【これからはじめるひと向け】Photoshopを無料体験する方法
画像の有料素材をデザインに使用した例を見てみる
素材を実際に利用した例を紹介していきます。
以前カー用品メーカーのBOSHさんの販促デザインを担当したのですが、その時の素材の使い方について解説していきます。
まずは素材サイトのカンプ用データをデザインにはめ込んでいきます。
素材サイトでダウンロードしたカンプデータをレイアウトに合わせていく
まずは素材サイトのカンプデータをダウンロードして、デザインに配置します↓
車やマスクの部分にウォーターマーク(ロゴの透かし)が入っているのが分かると思います。
カンプデータにはウォーターマークが入っていて本使用できないようになっているのです。
この状態でクライアントに提案してデザインがOKかどうかを確認します。
オッケーが出れば、素材を購入しカンプデータと入れ替えていきます。
今回使用した画像はシャッターストックの車の3DCG画像です。
車はメーカーの商標なので存在するものは基本的に利用できません。
だからカー用品などの販促デザインには存在しない車の3DCG画像などを利用するのが一般的です。
今回最終的に購入した素材はこちらです↓
shutter stockの小さな赤いコンパクトカー – 前面接写の画像素材
\10点無料でダウンロード/
shutterstockの無料体験
修正が入ったのでカンプデータの時とは車が変わっていますが、素材を購入してカンプデータから本使用の素材に差し替えてデータを入稿します。
素材差し替え後のデザインはこちらです↓
今回解説に使った販促デザインは関東のイエローハット2店舗でしか展開されなかったので、見れる人は少ないかもしれませんが見れた際にはぜひBOSHさんのエアコンフィルターおすすめです。
BOSCH(ボッシュ) エアコンフィルター アエリストプレミアム
無料の素材サイトはダメなの?
素材サイトには無料のものもあるのですが補償もなく、仕事に使うには少し不安です。
しっかり素材の知識を学んで使うならいいと思うのですが、知識がない人が使うとトラブルになることもあります。
最近でもフリー素材と思っていたものが権利者から訴えられて賠償金を支払ったというニュースが話題になっていました。
そういったリスクもあるので素材や権利に関しての知識がない方は有料素材サイトを利用した方がいいでしょう。
この記事前半で紹介したサイトは初心者でも使いやすく価格も良心的なのでぜひ利用してみてください。
イラスト・画像におすすめの有料素材サイト比較まとめ!
この記事ではデザインや仕事に使えるおすすめの有料素材サイトを紹介してきました。
「コスパのいい初心者向けの有料素材サイト」や「プロが使うハイクオリティの素材サイト」を紹介したので、案件に合わせて使い分けてください。
この記事でも書きましたが、素材の利用には注意が必要です。
最低限重要なことは、この記事にも書いているので、素材を利用する際は十分に注意して利用してください。
他にも「フリー素材サイトでも比較的安全なサイト」や「素材を販売して収入を得る方法」などを別記事で紹介しているので、よければご覧になってください。
✔︎関連記事はこちら
この記事は、デザインにおすすめの有料素材サイトについて解説しています。