目次
1. はじめに
「デザインをしたことがないのに、急にデザインが必要になってしまった!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
例えば、商品を新たに販売しようとする場合や、SNSでおしゃれなバナーが必要になった時などです。
この記事では、初心者でも安心してデザインができる方法や、プロに外注する際の注意点について解説します。
それぞれの方法でコストや成果が大きく変わるため、状況に応じた選択が大切です。自分に合った方法を見つけて、スムーズにデザインを進めていきましょう。
2. 自分でデザインする方法
時には、自分でデザインする方が効率的でコストも抑えられる場合があります。
特に、まだ商品が売れるか不明で予算が限られている状況なら、初心者でもデザインを自作するのも一つの手です。
初心者でも使いやすいツール
- CanvaやAdobe Express:無料でテンプレートが豊富に揃っているので、初心者でも簡単におしゃれなデザインが作成できます。
- スマートフォンアプリ:最近ではスマホ向けのデザインアプリも多く登場しており、手軽に編集・作成が可能です。
Canva
検索すれば真っ先に出てくるデザインツールの一つで、初心者にも使いやすい点が魅力です。
豊富なテンプレートが揃っているため、デザイン知識がなくても簡単に見栄えの良いデザインを作成できます。基本は無料で使用できますが、デザインの幅やクオリティを高めたい場合には、有料プランも検討の価値があります。
Canvaは「デザインツール」というよりも、テンプレートや機能でデザインをサポートする「デザイン補助ツール」のようなイメージです。
自分の思い描いたデザインを完全に自由に調整することは難しく、特に細かい調整や独自性を重視する方には物足りない部分があるかもしれません。ただ、有料プランの無料体験もあるので、一度試してみるとツールの幅がわかるでしょう。
Adobe Express
Adobe Expressは、リールやTikTokのビデオ、チラシ、履歴書、バナー、ロゴなど、さまざまなコンテンツを作成できるデザインツールです。
Canvaよりも自由度がやや高く、Adobeの他のソフトとの連携がスムーズなので、プロのデザイナーが多く利用するAdobe製品との親和性が魅力です。
プロ級のデザインを目指したいけれど、IllustratorやPhotoshopを学ぶ時間がないという方には、使いやすさと機能性を兼ね備えたAdobe Expressがぴったりでしょう。
スタータープランは無料で使えるので、まずは試してみて、必要に応じて完全版の有料プランに移行するのもおすすめです。
3.デザイン初心者に役立つ基本と参考書
デザインの基本要素 デザインに必要な基礎知識のうち最も大切なものがデザイン4大原則です。
この基本さえ押さえれば、見た目が整ったデザインに仕上がります。
デザインの4大原則から、覚えておくべき2つ
- 整列…整列とは、ページ上の全ての要素を意識的に整え、統一感を出すために配列することです。
デザインに一体性を持たせることで、視覚的に洗練された印象を与えます。整列されていないデザインは素人感が出やすく、一目で「プロの仕上がり」との違いがわかります。
特に、背景や見出し、テキストの位置を揃えることで、全体がまとまりのあるデザインに仕上がります。 - 近接…近接とは、関連する要素を物理的にまとめること。
例えば、タイトルと関連する画像やテキストを近づけることで、内容の一体感が生まれます。
情報がバラバラに配置されていると、見た人が混乱しがちです。
情報はなるべく一つにまとめ、自然と内容を伝えられるようにしましょう。
近接を意識するだけでも、デザインの見た目と使いやすさが向上します。
①整列
②近接
デザインの4大原則を学べるおすすめの書籍
初心者でも参考になるデザインの基本書籍を一冊は手元に置いておくと役立ちます。
基本を学ぶだけで、仕上がりが格段に変わるからです。
ノンデザイナーズ・デザインブック
デザイナーなら一度は目を通したことがある名著です。
私もプロになる前に繰り返し読み込みましたが、この本にはデザインの基本が詰まっており、重版を重ねている理由がよく分かります。
デザイン初心者にもわかりやすい解説が豊富で、この本を読むだけでも基礎力がしっかり身につきます。デザインの4大原則を実践的に学びたい方にはぜひおすすめです。
4. デザインを外注する方法と注意点
一方で、クオリティの高いブランドロゴや商品パッケージなど、重要なデザインが必要な場合は、プロのデザイナーに依頼するのが望ましいです。
プロに依頼することで、全体のクオリティが上がるだけでなく、デザインの一貫性やブランディングが強化されます。
低予算での外注方法 クラウドソーシングやフリーランスサイトを利用すると、予算やスキルに合わせたデザイナーに依頼できます。
初心者には、利用しやすいココナラや、プロフェッショナルの多いランサーズ、クラウドワークスなどのサービスがあり、それぞれに適したデザイナーを探せます。
ココナラ
\無料の会員登録はこちら!/
クラウドワークス
\無料の会員登録はこちら!/
ランサーズ
デザイン依頼時の注意点
- 要望の明確化:色味、スタイル、ターゲット層など、希望するデザインの具体的な情報を明確にしてから伝えましょう。
- 著作権の確認:納品されたデザインの著作権についても確認が必要です。特に、商業利用が可能かどうか、契約書や著作権譲渡の有無を明確にしておくことが重要です。
- 経歴と実績の確認:クラウドソーシングではプロではない「なんちゃってデザイナー」が多いことも事実です。
経歴や過去の作品を必ず確認し、信頼できるデザイナーを見つけることが大切です。
経験が浅くても評価が高く、顧客満足度が高い人もいるため、慎重に選びましょう。
過去の失敗事例 私の元に依頼が来る際には、クラウドソーシングでの失敗例もよく聞きます。
例えば、あるブランドのロゴを依頼したAさんは、デザイナーに依頼後、あまりに低品質な仕上がりに驚き、再度依頼することになりました。
その際のデザインは、素材サイトからのトレースで、6万円という高額な請求がありました。
実際のデザインはこちらです↓
上記の画像は、知り合いがデザイナーに依頼して作成されたロゴと、その元となった無料素材サイトのイラストを比較したものです。
ロゴデザインの依頼において、無料素材をトレースしただけにもかかわらず高額を請求されたケースで、デザイン依頼の際には事前にデザイナーの実績や使用素材の確認が重要であることを示す失敗例として紹介しています。
こうした失敗を避けるため、デザイナー選びは慎重になることが必要です。
デザイナー選びに迷った場合、私に相談いただければアドバイスさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
筆者へのお仕事の相談は公式サイトのお問い合わせから→https://shota-nakaji-design.com/
4. まとめ
自分でデザインするか、外注するかは、その時の状況や予算に応じて選ぶことが重要です。
自分でデザインする場合は費用が抑えられますが、クオリティには工夫が必要です。
プロに依頼する場合、コストはかかりますが、仕上がりの質とブランドの統一性が期待できます。
自分に合った方法を選び、ぜひ良いデザイン作りに挑戦してみましょう。